教育と進路

02 - 教育と進路

獨協コース

獨協コースとは何か

1.獨協コースの目的と特徴

 獨協コースは、獨協大学(教務部)を中心に運営される高大連携教育プログラムです。
 
 コース設置の目的は、受験教育にとらわれない教養教育を自主的・能動的に追及する機会を高大教員が連携し、生徒に提供することにあります。このコースでの学びを通し、文化や社会への問題関心を強く持つ、学びに意欲的な生徒が多く生まれることが期待されます。

 コース選択者は獨協大学への推薦入学を保証されつつ、以下に示す3つの特徴を持つ教育プログラムを実践します。2には大学教員も本格的に関わり、生徒指導にあたります。

  1. 討論に代表される各種の参加型授業
  2. 論文作成(人間の営み全般に正面から向き合い、問いを立て、妥協なき調査と考察により、答えを出す実践)
  3. 多くの読書(本校司書2名の全面的サポートに加え、獨協大学図書館と蔵書の年間利用が可能)

2.進学要件、進学できる学部・学科

 獨協コースに在籍する生徒は、上記の目的達成のため、読書記録(学科ごとに指定された図書の内30冊分)と論文(16000字以上)の提出を経て大学入学に至ります。生徒たちは実質1年間を費やし、文献読破、諸調査、論文執筆に取り組みます。

 本コースに在籍することによって進学できる学部コースは以下の通りです。

学部

学科

外国語学部

 ドイツ語学科

 フランス語学科

国際教養学部

 言語文化学科

法学部

 法律学科

 総合政策学科

 国際関係法学科

経済学部

 経済学科

 経営学科

 国際環境経済学科

3.本コースに進むには

 2年次進級にあたって文系コースを選択する必要があります。その上で、高校3年次に本コースを選択することによって進むことが出来ます。


  ※学科ごとに設定された成績基準がある。但し、経済学部は成績基準を設定していない。
  ※出席状況が良好であることが条件とされているため、一定数を超える欠席や遅刻早退がある場合、
     本コースに進むことが出来ない。また、3年次にも同様の制度があるため、欠席や遅刻早退が一定数を超えた場合、推薦資格を失う。

4.年間予定

 2年次

 10月〜

 

 高大連携コース説明ガイダンスを契機に指導スタート(読書・題目指導)

 3年次

 4〜7月

 夏休み

 9月

 10月

 12月〜

 

 

 

 

 1月

 2〜3月

 

  「題目・章立て発表会」に向けた準備、章立て完成者は執筆開始

  文献の読破、現地調査、ヒアリング調査など。学園祭演劇上演の稽古

  学園祭で古代演劇上演

  大学にて、論文中間発表会

  卒論第一次提出

     ↓

  大学教員による指導(学部によっては、第一次発表会)

  卒論最終提出へ

     ↓

  全学部 正式発表会

  不合格者への指導 ⇒ 再提出、再発表

 

■獨協コース 活動報告

5.2019年度 在籍生徒 論文題目一覧

学科 題目
ドイツ語 魔女狩りといじめの構造の類似点 〜発生とエスカレートのメカニズム〜
ドイツ語 日本ではなぜドイツと比べて手工業分野の職業教育への配慮が薄いのか〜手工業の再評価に向けて〜
経済 低学歴者が直面する困難をどう支援するか  〜教育困難校に焦点を当てて考える〜
経済 日本の不本意非正規労働者を減らすための方策の検討 〜オランダの労働環境から考える〜
経済 3種類の限定正社員の可能性 〜企業・労働者の双方に有効な雇用であるか考える〜
経済 長時間労働がなくならない背景には何があるのか 〜長時間労働を削減するにはどうすればいいか〜
経済 日本の食が与える環境負荷 〜食料輸送手段から考える〜
経済 介護支援制度はなぜうまく使われていないのか 〜介護離職を防ぐために〜
経済 事業系食品ロスを削減するためにはどうするべきか 〜販売システムと消費者意識から考える〜 
経済 終身雇用に未来はないのか 〜今後の雇用の在り方の検討〜
経済 生活保護制度対象者の捕捉率を上げるには 〜潜在的困窮者へのアウトリーチ支援の充実から考える〜
経済 日本の所得再分配の現状と課題  〜税制による現役世代の格差緩和に向けての検討〜
経済 奨学金利用者の現状  〜奨学金制度を再構築し返済で苦しむ利用者を減らすためには何をするべきか〜 
経済 子どもの「孤食」を改善するために 〜期待できない家庭の食卓に向けた解決策〜
経営 資生堂のブランド価値と今後の販売戦略
経営 川口市において行うべき空き家対策
経営 人事評価制度への不満はどう改善されるべきか
経営 ひとり親家庭に対する支援はどうあるべきか 
経営 福島原発事故の復興政策にはどのような問題があったか 〜仮設住宅の無償提供終了から考える〜
経営 学童保育指導員の待遇を改善するには
経営 中小企業の事業承継問題はなぜ困難なのか
経営 悪質クレームの対応策 
経営 メセナ活動を行う企業のあり方 〜富士フイルム・サントリーを事例として〜
経営 ふるさと納税制度のあるべき姿 〜制度に対する自治体の評価をもとに考える〜
経営 賑わう近隣型商店街の特徴 〜運営方法から考える〜
法律 高齢受刑者に対する特別調整対象者の拡大
法律 公判前整理手続における証拠開示に対する提言 〜被告人防御の充実化の観点から〜
法律 報道被害者を救うにはどのような制度が必要か
法律 過疎地域の教育を受ける権利  〜小・中学校の統廃合から考える〜
法律 働く者の保護制度 〜誰にも搾取されない働き方を考える〜
国際関係法 日本が人道的な難民認定を行うためには  〜入管政策と多文化共生から考える〜
総合政策 地域にとっての図書館とは 〜民間委託による運営を例に考える〜

● 2018年度以前の在籍生徒 論文題目一覧 ●

6.獨協コース在籍生徒による『優秀論文集』の紹介

 獨協コースは読書と論文作成を柱とする高大連携教育コースです。2019年度で12年目を迎えました。高大の指導態勢が少しずつ整備されていくのに伴い、顕彰制度が用意されるようになりました。
 6年目の2013年度からは、指導に当たった大学教員により優秀論文作成者が選定されるようになり、本校卒業式で獨協大学学長より表彰を受けるようになりました。また、8年目の2015年度からは『優秀論文集』が編まれるようになり、一年間の努力を成果物にして残せるようにもなってきました。

 以上のような顕彰制度は生徒たちのモチベーション向上につながっているようです。毎年、「論文賞を狙います!」という意欲溢れる生徒たちの決意を耳にします。今年もまた年度末、生徒たちの努力の結晶を形にできればと願うところです。

7.古代演劇上演の取り組み

 本コースでは2008年度(第1期)以来、学園祭での古代劇上演の試みを継続してきた。現在では、獨協コースと言えば古代劇といったイメージが高校内でも定着しています。

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