獨協コース
目的と特徴
獨協コースは、獨協大学教務部との緊密な連携のもとに運営される、本校独自のアカデミックな教育プログラムです。
【目的】
獨協コースの目的は、受験勉強の枠を超えた「教養教育」を自主的・能動的に追求する機会を、高校と大学の教員が協力して生徒に提供することにあります。この学びを通じ、文化や社会に対して鋭い問題意識を持ち、自ら深く学ぼうとする意欲的な生徒を育成することを目指しています。
【コースの特色】
コース選択者は獨協大学への推薦入学が保証されるとともに、以下の3つの柱を軸とした教育プログラムを実践します。特に「論文作成」においては、大学教員も本格的に指導に関わり、学問的な探究をサポートします。
- 多角的な対話を生む「参加型授業」
討論やグループワークを主体とし、他者の意見を尊重しながら自らの考えを深める対話型の学びを展開します。 - 大学教員が直接指導する「論文作成」
人間の営み全般に対し自ら問いを立て、妥協のない調査と考察によって論理的な解を導き出します。大学レベルの高度な研究手法を実践的に学びます。 - 知の拠点としての「読書環境」
本校司書による手厚いサポートに加え、獨協大学図書館の膨大な蔵書を年間を通じて自由に活用でき、探究に必要な情報へのアクセスを支援します。
獨協コースに在籍する生徒は、上記の目的達成のため、読書記録(学科ごとに指定された図書の内30冊分)と論文(16,000字以上)の提出を経て大学入学に至ります。生徒たちは実質1年間を費やし、文献読破、諸調査、論文執筆に取り組みます。
進学先
獨協コースに在籍することによって進学できる学部・学科は以下の通りです。
| 学部 | 学科 |
|---|---|
| 外国語学部 | ドイツ語学科 |
| フランス語学科 | |
| 国際教養学部 | 言語文化学科 |
| 法学部 | 法律学科 |
| 総合政策学科 | |
| 国際関係法学科 | |
| 経済学部 | 経済学科 |
| 経営学科 | |
| 国際環境経済学科 |
進学要件
2年次進級にあたって文系コースを選択する必要があります。その上で、高校3年次に獨協コースを選択することによって進むことができます。

- 有意義な学校生活を送り、人物良好、心身ともに健康で推薦に値する生徒。
(部活動や委員会、ボランティア活動など校内において積極的に活動している者) - 単願制(入学を許可された場合、必ず入学する。併願は認めない。)
- 学科ごとに設定された成績基準がある。
- 出席状況が良好であることが条件とされているため、一定数を超える欠席や遅刻早退がある場合、獨協コースに進むことができない。また、3年次にも同様の制度があるため、欠席や遅刻早退が一定数を超えた場合、推薦資格を失う。
年間予定
| 2年次 | |
|---|---|
| 6月 | 第1回ガイダンス →参加後、希望者は「プレ獨協コース」にエントリー 12月まで、毎月2冊以上の読書をして読書記録を作成 |
| 7月 | 第2回ガイダンス |
| 8月 | 夏休み課題(課題図書2冊の要約・希望学科調査) |
| 10月 | 第3回ガイダンス |
| 11月 | 生徒・保護者面談 →獨協コース最終エントリー |
| 12月 | 図書館ガイダンス |
| 1月 | 冬休み課題(新聞社説の要約、読書ノート下書き) |
| 2月 | 3年生の卒業論文校内発表会に参加 |
| 3月 | 読書ノート作成開始 |
| 3年次 | |
| 4月 | 「4月シート」作成 |
| 5月 | 論文テーマ指導会※ |
| 6月 | 「論文企画書」作成 |
| 7月 | 題目・章立て発表会※ →章立て完成者は論文執筆開始 |
| 夏休み | 文献の読破、現地調査、ヒアリング調査など。 蛙鳴祭(学校祭)演劇上演の稽古 |
| 9月 | 蛙鳴祭(学校祭)で演劇上演 |
| 10月 | 論文中間発表会※ |
| 11月 | 願書提出→推薦入試(面接) |
| 12月 | 卒業論文最終報告会(経済学部)※ (その他の学部は提出論文を添削指導) |
| 1月 | 卒業論文発表会(全学部)※ |
| 2月 | 卒業論文校内発表会 卒業論文最終提出(不合格者への再指導→再提出または再発表) |
※は大学教員による指導を受ける機会
2025年度 優秀論文 題目一覧
| 学科 | 題目 |
|---|---|
| 外国語学部 ドイツ語学科 | 想い続ける幸福 ゲーテ『若きウェルテルの悩み』における感情と自明の秩序 |
| 外国語学部 フランス語学科 | フランスのスローフードと味覚教育の歩み |
| 国際教養学部 言語文化学科 | 外国人労働者の日本語学習促進要因の分析 ~自己主導型学習を目指して~ |
| 経済学部 経営学科 | アニメ産業における利益再分配のあり方はどうあるべきか |
| 経済学部 国際環境経済学科 | 子ども食堂の持続可能な運営モデルに関する研究 ~行政制度の限界と地域協働の役割~ |
| 法学部 法律学科 | 再審請求手続きを迅速に進めるには |
獨協コース在籍生徒による『優秀論文集』の紹介

獨協コースは「読書」と「論文作成」を教育の柱に据えた高大連携コースとして、2008年度にスタートしました。高大一体となった指導体制の充実に伴い、生徒の努力を称える顕彰制度も整備されています。
開始6年目の2013年度からは、大学教員の選定による優秀論文の表彰制度が始まり、卒業式にて獨協大学学長から直接表彰を授与されるようになりました。さらに2015年度からは『優秀論文集』の刊行も開始。一年間の真摯な取り組みを、目に見える確かな「成果」として形に残せる環境が整っています。

こうした顕彰制度は、生徒たちの大きなモチベーションとなっています。毎年、多くの生徒から「論文賞を目指して頑張ります!」という力強い決意を聞くのは、指導にあたる私たちにとっても大きな喜びです。
今年もまた年度末に、生徒一人ひとりの情熱と努力の結晶が、素晴らしい論文という形に結実することを心から願っています。
演劇上演の取り組み
獨協コースでは2008年度(第1期)以来、学校祭における「古代劇上演」の取り組みを継続してきました。コロナ禍により一時は中断を余儀なくされましたが、2023年度(16期)生が「千と千尋の神隠し」を上演したことで、この伝統ある演劇活動が見事に復活しました。
その後、2024年度(17期)生の「アラジン」、2025年度(18期)生の「SING/シング」へと、その情熱は途切れることなく受け継がれています。





