教育方針
中学・高校 共通の特色
理数教育の伝統を次世代へ 本質を突く「科学する心」の育成
獨協学園は、数多くの優れた医学者を輩出してきた歴史を持ち、理数教育において確固たる伝統と強みを誇ります。本校ではその教育的資産を継承し、単なる知識の習得に留まらない、着実で本質的な理数教育を実践しています。
学びの軸となるのは、体験や観察を起点とする帰納的なアプローチです。自ら手を動かし、事象を凝視することで科学への探究心を呼び起こし、そこから数学的な思考力や論理的な裏付けへと発展させていきます。
暗記に頼りがちな学習から脱却し、真の「学ぶ楽しさ」を実感させること。私たちは、深い洞察力を持って未来を切り拓く「理科好き」「数学好き」の生徒を育むことを目指しています。
朝学習
本校では、1限目の授業が始まる前の10分間を「朝学習」の時間とし、心と脳の準備を整えています。この時間は、決して生徒に自習を任せきりにしたり、小テストのみを繰り返したりするものではありません。
現在は、授業の予習復習を兼ねた確認テストや読書を実施しています。また、行事直前にはホームルームに振り替えたり、レポート作成時にはその作業時間に充てたりするなど、状況に応じて柔軟に活用しています。
放課後の学習

高校では、自習室をはじめ、多目的室や廊下に設置された学習机など、校内の多様なスペースを活用して、最高学年である高校3年生を中心に自律的な学習に取り組んでいます。全館でWi-Fi環境が完備されており、ICT機器を活用した効率的な学習も可能です。また、疑問点があればすぐに職員室で教員に質問できる距離感の近さも、本校の学習環境の大きな特長です。
一方、中学においても自習室に加え、各階の談話コーナーが身近な学習スペースとして活用されています。さらに放課後の学習支援として、中高ともに利用可能な「SLC(Self Learning Center)」を導入し、専門のチューターによる個別指導や学習相談が受けられる体制を整えています。これにより、生徒一人ひとりの「自ら学ぶ力」を多角的にサポートしています。
中学の授業の特色
思考力・想像力を育む(帰納法的な学び)

数学や理科の公式を、意味を理解しないまま丸暗記し、テストが終われば忘れてしまう……。そんな経験を持つ方も多いかもしれません。しかし、それでは真の思考力や想像力は育ちません。
本校の中学校生活では、できるだけ多くの事柄に直接触れ、自らの目で確かめる体験を重視しています。驚きや感動を伴う学びは脳を活性化させ、勉強を「義務」から「楽しさ」へと変えてくれます。
「なぜそうなるのか」と試行錯誤するプロセスは、まさに科学的な「帰納的な手法」そのものです。時間はかかりますが、6年一貫教育のゆとりがあるからこそ提供できる、一生ものの知的な宝物です。
語学の獨協の底力
ドイツ語の勉強会から産声を上げた獨協学園にとって、語学教育は常に教育の柱です。「語学の獨協」の伝統を継承する本校では、英語を単なる知識ではなく、読む・書く・聞く・話すの4技能を統合した「実践的なコミュニケーション能力」と捉えています。
最大の特色は、1年で教科書を5周する「5ラウンドシステム」です。1〜4周目で徹底したインプットを行い、5周目で発信(アウトプット)へつなげることで、自然かつ確実に「使える英語」を定着させます。授業では日本人教員とネイティブ教員が密に連携し、論理的な構造理解から英語圏特有の思考法までを多角的に指導。さらに海外研修等の多彩なプログラムを通じ、楽しみながら世界と深く意思疎通できる本物の語学力を養います。これこそが、他校にはない「語学の獨協」の底力です。
獨協独自の総合学習
土曜日の午後や期末試験後、連休の合間、夏休みなどを活用し、教室で机に向かうだけでは得ることのできない体験を通して学びを深めていきます。
1年次には、正門前の田んぼでの稲作体験を中心に、理科・社会・家庭科を横断した総合的な学びを行います。2年次には、職業体験やさまざまな分野で活躍する方々の講話を通して、働くことの意義や大切さ、そしてその苦労について理解を深めるとともに、国内留学体験により日頃の英語学習の成果をさらに高めます。3年次には、ボランティア活動を踏まえながら福祉への理解を深め、これからの社会や日本を支えていくために自分にできることは何かを考え、主体的に学んでいきます。
高校の授業の特色
基礎学力の充実

1年次は、基礎学力の定着に重点を置いたカリキュラムを編成しています。将来どのような進路を選択する場合でも柔軟に対応できるよう、土台となるベーシックな学力をしっかりと身に付けることを目的とした内容となっています。
語学教育
創立以来、ドイツ語教育を行う学校として注目され、ドイツ語の希望者は3年間を通じて、6単位履修することができます。また、英語についても専任ネイティブスピーカー による徹底指導で、1クラス20人前後の英語表現の授業に力を注いでいます。更に自由選択として2単位の英会話の授業を履修することができます。
4名のイギリス・アメリカ・オーストラリア出身の専任教員が授業を担当します。
自由選択制
本校では生徒の個性と自主性に対応した、大幅な自由選択制をとっています。適性や進路などにより生徒の 学習に対する多様な要求を満たすため、選択教科、学習内容、配当時間数等に配慮しており、生徒は希望実現に向けて、一定限度の中で自由に科目選択をすることが可能です。 従って、進学についても、国公立・私立すべての大学受験にも対応することができます。
表現力を身につける
さまざまな教科でレポート作成に繰り返し取り組むことで、生徒の表現力を育成しています。また、情報教育ではコンピューターの基本的な活用方法を学ぶとともに、プレゼンテーション活動などを通して、自分の伝えたい内容をどのように表現するかを実践的に学習します。作成したレポートなどは学校祭で展示発表する機会も設けています。さらに、文章だけでなくディスカッションやディベートも取り入れ、自分の考えを相手に分かりやすく伝える力の育成を目指しています。