ICT教育環境
「思考力・判断力・表現力」の育成
以前は、紙ベースの教材の配布や回収、意見共有が課題となっていましたが、 Chromebook とGoogle Workspace for Education の活用でこれらのリアルタイムの意見共有をスムーズにし、生徒同士の対話が増える学習につながっています。
本校では、タブレット端末ではなくキーボード付きのPCを選択しています。 中学校から操作に慣れることで、大学入試改革や英検等で導入されている CBT( Computer Based Testing)にも対応できます。
また、ITに依存しすぎるあまり、リアルなコミュニケーションがないがしろにならないよう、以下3点にこだわりながら取り組んでいます。
①生徒家庭と教員との絆を第一に考える。
②学習習慣・生活習慣をケアする。
③学校生活への興味・関心や意欲を高める。
教科の取り組み
英語
授業の確認問題をフォームで解答しているので、正答率などをすぐに知ること でき、生徒の実態に応じた授業をすぐに展開できます。
また、グループごとに お気に入りの英語表現をまとめるサイトを作成したり、ドキュメントで原稿を 作って録音して提出したり、スライドを用いてリテリングを行うことにも挑戦 しています。
国語
中学2年生の文章表現では、SDGsについてのレポートを書く活動を行っています。教員が提案モードで添削をすることで、生徒たちは書き直しに抵抗感なく取り組むことができています。
また、原稿用紙に文章を書く練習を通して、文章記述という同じ 作業でも紙と画面上とでは、文章の構成の仕方や手順が全く異なることを学んでいます。
数学
「数学なんでもポスター」と題し、既習の内容の枠にとらわれず、数学分野の中から興味のあることについて調べてスライドを作成・発表します。
この活動を通して生徒の数学に対する興味・関心が高まっています。
理科( 理科B )
実験の動画を事前に撮影し、YouTube 動画にしてクラスルーム配信することで実験の予習や復習を行ったり、既習の生物を、実際にフィールドに出て、季節ごとに写真と動画で撮り、配信もしています。
活動を通して提出される生徒のフォームによる課題や感想は、その後の授業にもいかされています。
社会( 地理)
中学1年生の地理では、「旅行を計画しよう!」と題する活動を行います。生徒は、 乗換案内や宿泊予約、観光情報サイトなど駆使し、予算にまでこだわった、詳細 かつ、現実的な行程表をスプレッドシートにて作成し、スライドを活用してクラスメイトへ計画を発表しています。フォームを用いた、その場での相互評価は、質をさらに高めるモチベーションとなっています。
技術家庭( 情報)
中学1年生の技術では、Google スライドを使って、クイズ問題を作成します。プログラミング要素( 順次・分岐・反復)を取り入れ、リンクの設定をしているボタンを選択すると、正解ページもしくは不正解ページに移行するというものです。
発想力豊かな生徒たちは、文字やイラストに動きをつけたり、正解音を挿入したりして、様々な工夫で仕上げていきます。
卒業論文
テーマは自由です。それまでの学校生活の中から興味をもったものや、 もともと関心のあるものを深掘りしてまとめていきます。
「Google document( ドキュメント)」を通じて、教員( 担任や専門担当者)と生徒との編集作業を行います。
「提案モード」を使用することで、教員が修正した個所を、生徒が確認で き、生徒は承諾ボタンを押すと教員が修正したものが反映されるので、 スムーズなやり取りが行えています。