教育と進路

獨協コース

獨協コースとは何か

1.獨協コースの目的と特徴

 獨協コースは、獨協大学(教務部)を中心に運営される高大連携教育プログラムです。
 
 コース設置の目的は、受験教育にとらわれない教養教育を自主的・能動的に追及する機会を高大教員が連携し、生徒に提供することにあります。このコースでの学びを通し、文化や社会への問題関心を強く持つ、学びに意欲的な生徒が多く生まれることが期待されます。

 コース選択者は獨協大学への推薦入学を保証されつつ、以下に示す3つの特徴を持つ教育プログラムを実践します。2には大学教員も本格的に関わり、生徒指導にあたります。

  1. 討論に代表される各種の参加型授業
  2. 論文作成(人間の営み全般に正面から向き合い、問いを立て、妥協なき調査と考察により、答えを出す実践)
  3. 多くの読書(本校司書2名の全面的サポートに加え、獨協大学図書館と蔵書の年間利用が可能)

2.進学要件、進学できる学部・学科

 獨協コースに在籍する生徒は、上記の目的達成のため、読書記録(学科ごとに指定された図書の内30冊分)と論文(16000字以上)の提出を経て大学入学に至ります。生徒たちは実質1年間を費やし、文献読破、諸調査、論文執筆に取り組みます。

 本コースに在籍することによって進学できる学部コースは以下の通りです。

学部

学科

外国語学部

 ドイツ語学科

 フランス語学科

国際教養学部

 言語文化学科

法学部

 法律学科

 総合政策学科

 国際関係法学科

経済学部

 経済学科

 経営学科

 国際環境経済学科

3.本コースに進むには

 2年次進級にあたって文系コースを選択する必要があります。その上で、高校3年次に本コースを選択することによって進むことが出来ます。


  ※学科ごとに設定された成績基準がある。但し、経済学部は成績基準を設定していない。
  ※出席状況が良好であることが条件とされているため、一定数を超える欠席や遅刻早退がある場合、
     本コースに進むことが出来ない。また、3年次にも同様の制度があるため、欠席や遅刻早退が一定数を超えた場合、推薦資格を失う。

4.年間予定

2年次

10月~

 

高大連携コース説明ガイダンスを契機に指導スタート(読書・題目指導)

3年次

4~7月

夏休み

9月

10月

12月~

 

 

 


1月
2~3月

 

「題目・章立て発表会」に向けた準備、章立て完成者は執筆開始

文献の読破、現地調査、ヒアリング調査など。学園祭演劇上演の稽古

学園祭で古代演劇上演

大学にて、論文中間発表会

卒論第一次提出

大学教員による指導(学部によっては、第一次発表会)

卒論最終提出へ

全学部 正式発表会

不合格者への指導 ⇒ 再提出、再発表

 

■獨協コース 活動報告

5.2021年度 在籍生徒 論文題目一覧

学 科 題    目
ドイツ語

比較から見る日独社会の特徴 ~LGBTに焦点を当てる~

ドイツ語

森の幼稚園はなぜドイツに広まっていったのか

ドイツ語

ナチ政権下でのスポーツ文化の政治利用

ドイツ語

ドイツの住宅政策の変化 ~CDUが持ち家政策を推進しようとしたのはなぜか~

ドイツ語

印刷物が社会に与えた影響 ~ドイツの宗教改革から見る~

フランス語

オランプ・ドゥ・グージュはどのような考えから女権宣言を書いたのか

経済

日本でなぜ再エネの普及は進まないのか

経済

日本男性の育児休業取得率を上げるには ~中小企業の先進事例を中心に考える~

経済

晩婚化・晩産化の抑制政策の検討

経済

美術館の中に子どもがいる空間を作るためには

経済

家庭系食品ロスの削減 ~家庭系食品廃棄物の削減も視野に入れて~

経済

子どもの睡眠時間を伸ばすには

経済

なぜ日本は高品質を可能にできたのか ~トヨタ自動車を参考に~

経済

待機児童問題の解消が難しい理由と改善に向けた対策
~墨田区の待機児童対策の検討を基に難しい理由を考察する~

経済

ファッションが引き起こす環境問題

経済

かんぽ生命が再度不正を起こさないためには
~かんぽ生命の誕生から振り返り考察する~

経営

地域活性化に資する公園整備を考える

経営

「超成熟社会」の下で顧客を増やすための経営戦略とは
~ニトリと無印良品の取り組み事例から考える~

経営

教員の負担削減に向けて部活動の廃止の提言
~東京都日野市の中学部活動を中心に考える~

経営

建設業界の職人不足の改善

経営

これからの製造業の在り方 ~製造業の魅力を伝えていくために~

経営

若者の車離れが進む成熟社会で若者の自動車需要を向上させるには

経営

選ばれ続ける美容室を作るには

経営

女性が長く働けるようにするには ~IT企業から学ぶ働き方~

経営

採用母集団の形成を目的としたインターンシップにおけるRJP理論の有効性の再検討

国際環境

日本における持続可能なエコツーリズムとは
~エコツーリズム大国オーストラリアを参考にする~

国際環境

森林保全に繋がる国産材使用の推進

国際環境

物流におけるモーダルシフトを進めるためには

法律

心肺停止患者の救急治療における自己決定権の限界を考える
~救急消防はどうあるべきか~

法律

美容師業における長時間労働是正

法律

JASRAC対音楽教室事件の解決策の提案

法律

職場におけるマタニティハラスメントを防ぐ制度とは

法律

校則に基づく生活指導の課題
~頭髪指導における学校の裁量と校則見直しに関する考察~

法律

認知症高齢者による事故への新たな対策
~JR東海認知症高齢者事故裁判による社会の変化~

法律

日本社会と同性婚 ~同性カップルが被る不利益を軽減するための国による制度化~

法律

生殖補助医療によって生まれた子どもの出自を知る権利

獨協コース在籍生徒による『優秀論文集』の紹介

獨協コースは読書と論文作成を柱とする高大連携教育コースで、2008年度にスタートしました。高大の指導態勢が少しずつ整備されていくのに伴い、顕彰制度が用意されるようになりました。
6年目の2013年度からは、指導に当たった大学教員により優秀論文作成者が選定されるようになり、本校卒業式で獨協大学学長より表彰を受けるようになりました。また、8年目の2015年度からは『優秀論文集』が編まれるようになり、一年間の努力を成果物にして残せるようにもなってきました。

以上のような顕彰制度は生徒たちのモチベーション向上につながっているようです。毎年、「論文賞を狙います!」という意欲溢れる生徒たちの決意を耳にします。

今年もまた年度末、生徒たちの努力の結晶を形にできればと願うところです。

 

 以下、『優秀論文集』作成年以降の優秀論文タイトルを学科ごとに表に示しました。 生徒たちが各々の関心に従いテーマを追求してきたことがわかります。

学部 学科 タイトル
外国語
学部
ドイツ語
学科
『アンネの日記(Het Achterhuis)』はいかに捉えられてきたか~日本における歴史的・社会的背景からの考察~
 第九交響曲(合唱付き)に対する日本特有の捉えられ方がどのように形成されたか
 なぜドイツの「統合コース」は機能しなかったのか ~トルコ人移民のコミュニティを重点に置いて考察する~
 外国にルーツをもつ子どもたちに対して母語教育を行うためには ~埼玉県草加市の例から考える~
フランス語
学科
 ビゴーは日本の近代化をどのように捉えたか
 モーリス・ベジャールはなぜ評価されているのか
 モン・サン・ミシェルの多元的な役割をいかにとらえるか
国際教養
学部
言語文化
学科
 性的少数者にとって生きやすい学校にするためには
 ディズニー映画とフェミニズムの関係とは ~原作と比較して考える~
経済学部 経済学科  明治時代に起こった貨幣体制の改革は埼玉県、群馬県の産業形成にどのような影響を与えたのか
 水俣病はなぜ60年経過した現在でも解決することが困難なのだろうか
 なぜ日本では子どものための保育がなされないのか ~制度の歴史的背景の考察と先進事例から学ぶ~
 すべての国民が幸せになる経済とは
 婦人保護施設はなぜ機能しないのか
 日本の労使関係に関する一考察 ~アンドルー・ゴードンの所説を中心に~
 仕事と出産・育児の両立に悩む就業女性を企業と国はどのようにサポートすべきか ~マタハラ問題を中心に~
経営学科  浦安の液状化現象の現状と課題  ~浦安市の成り立ちから見る~
 食品廃棄物を減らすためには
 若者たちを実質失業に転落させないためには
国際環境
経済学科
 ハイチ共和国の貧困を今より軽減させるためには ~隣国ドミニカ共和国と比較して考える~
法学部 法律学科  著作者の権利と公正利用の自由 ~著作権法における一般規定導入に対する議論を目指して~

7.古代演劇上演の取り組み

 本コースでは2008年度(第1期)以来、学園祭での古代劇上演の試みを継続してきた。現在では、獨協コースと言えば古代劇といったイメージが高校内でも定着しています。

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