ニュージーランド レビン語学研修座談会
2024.09.22
生徒 S さん 生徒 Y さん 生徒 N さん 神田智史 教諭
高校1年生 野球部所属 高校1年生 コーラス部所属 高校1年生 サッカー部所属 英語科 国際交流委員会
- 2024年の3月20日から31日まで、ニュージーランドの姉妹校であるLevin Intermediate School で語学研修を受けましたね。このプログラムに応募してみようと思ったきっかけを教えてください。
S: 元々英語に対して苦手意識があったのですが、海外には昔から興味がありました。
そこで、同じプログラムに参加した友達の話を聞き自分も行ってみたいと思うようになり、英語力だけではなく、自分を変えたいという気持ちにもなりました。母にも相談しましたが、母は何度も留学を経験していたということもあり、留学の良さをたくさん教えてくれ、後押ししてくれました。
Y: 中学2年生の時に、協定校であるLevin Intermediate School から交換留学にやってきた生徒を家庭に受け入れたのですが、その際とても貴重な経験をすることができました。受け入れた子にまた会いたい、ニュージーランドでホームステイをさせて貰うことで自分を成長させたいという思いで応募しました。
N: Yさんと同様で、Levinからの生徒を昨年の9月に受け入れました。もともと海外文化や英語に興味があったのですが、ホームステイの経験を通してその思いが強くなり実際に自分も行ってみたいという思いが強くなったのがきっかけです。
- ニュージーランドに行くまでの間に準備した事などありますか?
Y: ホームステイの方と事前に連絡することができたので、メールでコミュニケーションを取っていました。
また、抹茶チョコレートや、ハイチュー、お箸など日本のお土産を準備しました。現地に到着して渡した際とても喜んでくれました!
S: 僕もホームステイでお世話になる方と、メールで事前にやり取りしていました。
Yさん同様、日本のお菓子などのお土産を準備しました。また侍JAPANの帽子とユニフォーム(野球日本代表)を持っていきました。ホームステイの子がとても気に入ってくれて出先でもよくユニフォームを着てくれたのが嬉しかったですね。
N: 僕は特に何もしなかったです(笑) ただ、出発の前日持ち物をめぐってお母さんとケンカをしてしまいました。もう少し持ち物について考えておくべきでした。
- ホームステイ先ではどのような方にお世話になりましたか?
N: 7人家族です。お父さん、お母さん、5人兄弟(男の子4 女の子1)でした。
Y: 私のホームステイ先は、お父さん、お母さん、3人兄弟の5人家族でした。
S: 僕の所はお父さん、お母さん、兄弟2人の4人家族でした。
Nさんのホームステイ先にて
Yさんは家族と外食に行く事も
Sさんの家族 (学校の前で)
- 初日にマオリの歓迎の儀式であるポフィリ、そしてラグビーで有名なハカを披露してくれました。
その後、皆で日本の伝統舞踊であるソーラン節を体育館で披露しましたね。
Y: そうですね。私は運動神経が良くなくしっかりと踊れるかどうか本番までとても心配だったんです。
でも実際にステージで踊った時は皆さん『何だこのダンスは!?』みたいな感じになっていましたね。
S: 僕も練習などでは振り付けが飛んでしまったり大変なことがあったりもしたんですが、皆と協力して本番はうまくいったので良かったです。そして何よりも現地の人がとても喜んでくれて楽しかったです。
神田:皆が1回踊り終えた後、アンコールが起こったよね。それで2回目の準備をしていた所、現地の校長先生が一緒に踊りたい人は前に来るように言った時すごい人数が前に駆け付けたよね。途中から来すぎて収集つかずに先生が止めていましたね(笑)
N: あんな盛り上がるとは正直予想していなかったですね。
Y : ニュージーランド人の生徒は率先して前に来て踊ってくれた。日本の生徒だったらシャイになって、そんなに前に来ないと思います。そこが文化の違いなのかなと思います。
S: ステージが終わった後も皆ソーラン節に興味も持ってくれて、個人的に休み時間などに教えたりしましたね。
予想外の参加者の多さに本校生徒も更に気合が入る
- 現地での1日の流れを教えてください。
S:はい。起床後、家族で朝食を取りホームステイの方が学校まで車で送ってくれました。到着して授業が始まるまで時間があったので、現地の友達とバスケやサッカーをして交流を深めていました。
チャイムが鳴ると、獨協の生徒は各々のクラスに行って、現地の生徒と授業を一緒に受けます。
数学や、家庭科、工作、日本の文化について等授業は様々でした。具体的に数学の授業では、先生の講義を聴くグループと、問題を解くグループに分かれて授業を受けていました。
僕はひたすら問題を解いていました。後は、日本語の授業もあったのですが、クラスの皆が調べ学習をしている間僕が教室を回り皆に日本語を教えたりしました。
昼は学校が支給してくれるランチを皆で食べ、午後はまた各自教室で授業を受けます。
放課後はホームステイの方に色々な場所に連れていってもらいました。海へ行って釣りを経験したりしましたね。
プログラム中の1日の流れ
現地の生徒も日本の文化に興味津々
休み時間の一幕
- 現地の生徒とはどのように交流を図りましたか。
N: スポーツを通して仲良くなるのが良いかなと思っていたので、昼休みにバスケに参加するなどしました。
Y: 私も同じで、バスケやスケートボードを現地の子と一緒に楽しみました。また、談話スペースがあったのですが、そこにヨギボーが並んでいてそこで皆でフェイスペイントをしたりしました。
放課後に、体育館を使って皆で踊るディスコナイトというイベントが1日開催されたのですが、そこでは普段交流しない子ともコミュニケーションを取れて色々な話ができて本当に良かったです。
神田:学校の体育館を使ってディスコを開催するってまずないから驚いたよね。
後スポーツと言えば、Levin Intermediate Schoolの野球チームと急遽ゲームをすることになったよね。
S: はい。それで獨協埼玉の皆で野球チームを作って、試合をすることになったんです。聞いた時はヒヤッとしましたね。
ただ、獨協埼玉の先生もキャッチャーとして参加してくれたりして、ピッチャーとして心強かったです。なかなかあのような機会も無いので良かったですね。
神田:皆食い入るようにゲームを観戦してくれたよね。
試合後皆で記念撮影
チャリティの一環でディスコナイトに参加
- 日本との文化の違いを感じる時はありましたか。
S: ニュージーランドの授業では自主性を重んじるスタイルなので、先生が指示しなくても、自分から行動できるクラスメイトが多かったです。
ホームステイ先では毎日洗濯機を回してくれるわけではなかったので、服がキツキツでした。もう少し多めに服を持っていくべきでしたね。
Y: フレンドリーな人がとても多く、以前ホームステイに受け入れた子と遊んでいた時もその子の友達が『名前は何ですか?』と日本語で聞いてくれたりして嬉しかったのを覚えています。また学校でも、 声を掛けてくれる人が沢山いました。
N: 食生活に違いを感じました。日本で食べている物よりもボリュームが多かったですね。1日中食べ物を口にしている感じでした。学校から帰ると直ぐにアイスクリームを渡され、それを食べたら直ぐに夕ご飯を食べて…でも美味しかったので良かったです(笑)
- 現地で苦労したこともありましたか。
Y: ニュージーランドのホストファミリーが睡眠時間がとても長く、リズムが崩れる時もありました。
夜8時くらいには皆ベッドルームに行ってました。
神田:それは日本に比べてだいぶ早いね! 朝は早起きなのかな。
Y: いえ、朝も早いわけではなく時間を持て余した時がありました。後日本と比べて室内に虫が多かったので少し大変でしたね。
S: 海外から来たということで、学校の皆が興味を持ってくれ色々な子が声をかけてくれました。
声をかけてくれること自体とても嬉しいのですが、どう受け答えてよいか分からなかったり、そもそも質問の意味が分からなかったりする時が結構あり大変でした。
N: 一日中英語を使うので、学校が終わった後の疲労度は日本にいると比べて遥かに大きかったです。
後ホームステイ先のシャワーが終始壊れていて、バスタブに水を貯めて毎日洗っていました。他の家族の方が身体をどう洗っていたのかが今でも気になります。
- プログラム参加後の自身の変化について教えてください。
N: ニュージーランドに行く前は、自分自身に自信が持てない時が多くありました。だけれども、海外で日本の家族がいない状況で生活することで自分に自信がついたのかなと思います。
Y: 洋画や洋楽に対してさらに興味が湧きました。また、日本以外で起きているニュースも目を通すようになりました。大学に行っても国際交流や、国際情勢について学びたいです。また違う国にも留学に行ってみたいという気持ちが強くなりました。
S: プログラムに参加する前から海外に興味がありましたが、今回のプログラムに参加して、より一層海外志向が強くなりました。これから英語をもっと頑張っていきたいですね。Nさんみたいに僕も他の留学プログラムにどんどん積極的に参加して語学力を身につけていきたいです。
- このプログラムに興味を持っている在校生に向けてメッセージをお願いします。
S: 僕は英語のコミュニケーションの分野が得意ではなく、学校の成績も決して高くないです。ですが、本当にニュージーランドの人はフレンドリーで、僕みたいに英語が苦手でうまく話せない人に対しても優しく寄り添ってくれます。なので自分が行きたいと思ったら、現時点での英語力に関して心配せずに、どんどんチャレンジしていってほしいと思います。
Y: 海外に行く前は不安などもあると思うのですが、先のことを考えすぎず、怖がらずにとにかく挑戦して下さい。
N: 最初は不安な事などあると思います。実際に僕も現地に行き、英語の文法が飛んでしまった時がありました。だけどその時は単語をひたすら並べてコミュニケーションを取ることができました。
プログラムに参加して後悔をすることは無いと思います。是非興味があれば参加してください。