2020年度 獨協コース活動報告

高校
お知らせ

2020.09.14

論文執筆になくてはならない、大学図書館との連携③

文系のための論文執筆は、1に読書、2に読書です。コロナ禍でフィールドワークは大変難しくなりました。が、フィールドワークをやってもやらなくても、読書は必須です。
自分の興味・関心を突き詰める「テーマ決め」、論文の構成、必要な証拠(データ)を学ぶ「先行研究」から「データ探索」へ進みます。
資料相談(レファレンス)に図書館司書が応じます!「資料が存在するか」「資料が入手できるか」「資料が読めるか」、各段階で異なる資料探索が必要です。高校図書館では足りません。
望みをかけてすがるのが、大学図書館です。資料が無ければ論文が書けません。大学図書館は格別の配慮で、1回につき、ひとり10冊として応じて下さり、第3回(9月11日)を迎えました。

 

今回は大学バス(どく太くん)は大学野球部が使用中だそうで、バンで運んで下さいました。第1回(7月15日)、第2回(8月7日)の資料をお返しして、新しく申し込んだ資料が届きました。
資料がなければ読めず、読まないと何も書けないことを学びつつある獨協コース生たちです。すごいすごいと歓声を上げて極太の資料を嬉々として開く様子に、図書館司書もにやにやしてしまいます。
さあ、頑張って読みましょう。中間発表は10月末、次回のやりとりは中間考査直前の10月9日です。

大学教員によるZOOM指導(フランス語学科志望生徒対象)

獨協コースは、読書ノート作成と論文作成を経て大学入学にいたる高大連携教育の実践の場です。
8月31日(金)、午後3時30~4時30分にかけ、外国語学部フランス語学科志望生徒1名に対し、大学の先生方(中村教授、阿部准教授、藤田教授)によるZOOM(遠隔会議システム)を用いた論文題目指導がなされました。
この大学による指導には、高校教員3名に加え、ドイツ語学科志望生徒1名と実習教員1名の計2名がオブザーバー参加をしました。

本年度のフランス語学科志望生徒のテーマ素材は「マリー・アントワネットの遺言書」です。生徒は、フランス革命の背景理解をすすめるため、アンシャン・レジーム期の身分制度に焦点を当て理解を深めてきたところです。
今回、論文の第1章(フランス革命の背景理解)を仮提出し、ご指導を頂きました。大学の先生方からは、現在の内容をどのように改善すればそれを生かしつつ、主題に沿った内容に高められるのかを丁寧にご教示いただきました。生徒自身もマリー・アントワネット自身の研究に本格的に踏み込む準備が整ったようです。

 

ツヴァイク著『マリー・アントワネット』(みすず書房)を中心に、関連書籍の読解にとりかかりました。ピエール=イヴ・ボルペール『マリー・アントワネットは何を食べていたのか』(原書房)など、興味深い書籍の紹介もいただいています。今後の展開が楽しみです。

 

次回の指導は10月27日になります。その時点では、論文全体の3分の2を書き上げ、大学の諸先生方よりの助言をいただきます。

大学教員によるZOOM指導(ドイツ語学科志望生徒対象)

獨協コースは、読書ノート作成と論文作成を経て大学入学にいたる高大連携教育の実践の場です。
夏季休業中の8月17日(月)、午後3時~4時にかけ、外国語学部ドイツ語学科志望生徒1名に対し、大学の先生方(秋野有紀准教授)によるZOOM(遠隔会議システム)を用いた論文題目指導がなされました。
この大学による指導には、高校教員3名に加え、フランス語学科志望生徒1名もオブザーバー参加をしました。

本年の志望生徒の問題意識は、日独は共に性別役割意識が強いとされる社会であるものの、女性活躍の実績においてドイツが目覚ましい結果を出していることから、ドイツの諸制度に学べるものがあるのではないか、というものです。
秋野先生から、定義をより明確にすることで研究対象を絞りあげ、その実態にせまっていくとよいのではなど、たくさんの効果的助言をいただきました。

 

以下、生徒の感想です。

 

秋野先生には、夏前までは文書を通したご指導を受けてきました。今回、初めてZOOMでの直接の指導を受けることが出来ました。
厳しい指導を覚悟して臨みましたが、いざ実際にお話ししてみると、厳しさの中に優しさを感じることが出来ました。
今後も、自分の問題意識を追求していこうと思います。

コロナ禍でも進行中、大学図書館との連携②

生徒たちは論文を書き上げるために、高校図書館、地域図書館の活用を最大限にします。加えて、専門書や専門雑誌は、大学などが有する蔵書を活用することになります。

前回(7月15日)に続き、本日(8月7日)、大学図書館の皆様が獨協コース生徒によるリクエスト本を運んできてくれました。写真は、大学バス(通称どく太くん)を使って資料を運搬する様子です。

夏季休業開始を前に、生徒は論文に必要な資料を手に入れることができました。いよいよ本格的に執筆を始める生徒たちにとって、本当にありがたいことです。


次回の資料一斉貸与は、9月11日となる予定です。執筆が大いに順調に進行していることが期待されます。

大学教員によるZOOM指導(経営学科、国際環境経済学科志望生徒対象)

8月5日(水)、午後1時~3時20分にかけ、経済学部経営学科・国際環境経済学科志望生徒15名に対し、大学の先生方(陰山准教授、大竹准教授)によるZOOM(遠隔会議システム)を用いた論文指導がなされました。この大学による指導には、高校側教員も3名参加しました。

指導は、この日のために章立てを提出できた7名の生徒に向け集中的に行われました。まず、生徒が5~10分ほどの報告を行い、その内容に対して大学教員による質疑や助言がなされ進められていきます。日本語文法や語彙、文章間の論理構成なども、出典なども確認されます。改めて生徒たちは、論文を作成することの大変さを身に染みて味わったと思います。
この指導には経済学科志望6名の生徒もオブザーバーとして参加しました。大学の先生方による指導内容は、多くの生徒に共通で係わることが多いです。参加した全員が一つひとつの指導を自分事として受け止め、論文作成に生かすことが大いに期待されるところです。

2週間の夏季休業が見えてきた時期ですが、獨協コース在籍者にとっては執筆開始のタイミングになったということです。
大学入学要件は、論文完成と読書ノート完成、妥協の許されない毎日の始まりです。

大学教員によるZOOM指導(フランス語学科志望生徒対象)

7月31日(金)、午前10時~11時15分にかけ、外国語学部フランス語学科志望生徒1名に対し、大学の先生方(中村教授、阿部准教授、藤田教授)によるZOOM(遠隔会議システム)を用いた論文題目指導がなされました。この大学による指導には、高校側教員も4名参加しました。

過去、フランス語学科志望生徒はそれぞれの興味に応じて様々なテーマに挑戦してきました。

 大学の諸先生方からは、「遺言」の分析で気を付けること、フランス社会理解の基本、革命理解のための勘どころなど、実に丁寧な助言をしていただきました。また、興味深い文献や映画作品なども紹介していただきました。生徒は、新しい視点の数々に大いに刺激を受け、よりやる気を高めたようです。

以下が生徒の感想です。

藤田先生のご指摘の「身分制に行きつく」というなど、私には全くなかった考え方だった。今日のZOOM指導を通して、自分の論文テーマにもっと興味を持てたし、頑張ろうと思えた。
自分が最初にやりたいと思っていたことからずれてきていることはわかっているが、今やろうとしていることも私にとって非常に興味深いものなので、精一杯努力します。
次回のZOOM指導は8月の下旬が予定されています。今からその日が楽しみです。

大学教員によるZOOMによる指導( 法学部志望生徒 対象)

7月29日(水)、午後2時~4時20分にかけて法学部志望生徒4名に対し、大学の先生方(安部教授、山田教授、島津教授)によるZOOM(遠隔会議システム)を用いた論文題目指導がなされました。この大学による指導には、高校側教員も7名参加しました。

生徒たちのテーマは、大川小訴訟、加害少年家庭への支援の在り方、被疑者・被告人の防御権確保のための保釈制度、安保法制をめぐる憲法解釈といったものです。
それぞれの生徒により提出されていた企画書に対し、大変に丁寧な助言が惜しみなく提供されました。緊張で一杯の生徒たちでしたが、貴重な収穫があったようです。

 

生徒たちの感想は以下の通りです。

 

  • 自分自身が取り組んでいることや、調べたいと考えていることの方向性があっているのか不安に思っていたが、「今の方針でとりあえずは大丈夫」とのことだったので少し安心しました。(生徒感想)
  • 教授方のアドバイスのおかげで、「罪証隠滅のおそれ」の内部に踏み込めるヒントが見つかったように思う。(生徒感想)
  • 自分が調べを進めていく中で力を入れていた、裁判記録を読み込む作業は大切だと改めて感じたので、続けたいと思いました。(生徒感想)
  • 9条について、解釈について、立憲主義について、様々な問題に中途半端に突っ込んでいた。何かに絞る必要があることを理解した。(生徒感想)

 

今後の夏の指導は、高校での指導担当との指導に加え、大学教官とのメールでの相談もなされる見込みです。本格的執筆開始が目前です。

コロナ禍でも進行中、大学図書館との連携

獨協コースは、論文作成と読書ノート作成を条件に大学進学をする高大連携の教育課程です。
生徒たちは論文を書き上げるために、高校図書館、地域図書館の活用を最大限にします。加えて、例えば、左の写真にあるような専門雑誌は、大学などが有する蔵書を活用することになります。

例年は、生徒各自が獨協大学図書館に入館し、年間で数百冊の資料(書籍)を借り受けてきたのですが、本年はコロナ禍により叶いません。文献資料入手に苦労する中、7月15日、大学図書館の皆さまが大学バス(通称どくた君)に乗車し、生徒リクエスト分150冊を、本校に届けてくれました。

上の写真にあるように、生徒各自のリクエストに応じ、一人ひとりに小分けした状態で用意していただいていました。

今後しばらくは、大学図書館ライブラリアンが本校に直接資料を届けてくれます。次回の資料一斉貸与は8月7日となる予定です。

獨協コース(高大連携)の取り組み

本校の獨協コースでは発表・ディスカッションを軸とした対話中心の授業、年間30冊以上の読書課題、1万6千字以上の卒業論文の執筆を通じて、獨協大学に進学後も本校の生徒が大学のリーダー的存在になることを期待しています。
本日、獨協コースの中で獨協大学経済学部を希望している生徒に対して、大学教授の先生方からのアドバイスを受けました。例年は実際に顔を合わせての指導となりますが、今年はオンラインを使って行われました。生徒は現在、論文の仮題目を定め、論文の目的や構成について企画書をまとめている段階で、今後そのテーマに沿った専門書を読み進めていくことになります。

今年度初めての大学の先生方からの指導ということもあり、生徒は緊張していましたが、先生方からのアドバイスに耳を傾け、自身のテーマをさらに明確にしようとする姿が見られました。論文の執筆を通して社会問題に目を向け、成長していってほしいと思います。

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