2019年度 獨協クラス 活動報告

高校
在校生へ

2020.03.05

獨協コース 2月末 校内・卒論公開発表会(於:本校小ホール)

数多くの皆さまより有形無形のサポートを頂きました。深く御礼申し上げます。

 

2年次の冬から開始した1年間にわたる獨協コースもゴールを迎えました。

2月22日(土)の午後に、在籍生徒31名が、後輩たちと保護者・教職員を前に公開発表会を行いました。

発表は、以下のように、大テーマごとに行われました。

 

企業の活動を考える 資生堂ブランド価値と今後の販売戦略
悪質クレームの対応策
中小企業の事業承継問題はなぜ困難なのか
メセナ活動を行う企業のあり方
~富士フイルム・サントリーを事例として~
介護支援制度はなぜうまく使われていないのか ~介護離職を防ぐために~
事業系食品ロスを削減するためにはどうするべきか 
~販売システムと消費者意識から考える~
日本の食が与える環境負荷 ~食品輸送手段から考える~
働くことを考える 長時間労働がなくならない背景には何があるのか
~長時間労働を削減するにはどうすればいいか~
日本の不本意非正規労働者を減らすための方策の検討
~オランダの労働環境から考える~
3種類の限定正社員の可能性
~企業・労働者の双方に有効な雇用であるか考える~
終身雇用に未来はないのか
~今後の雇用の在り方の検討~
人事評価制度への不満はどう改善させるべきか
働く者の保護制度
~誰にも搾取されない働き方を考える~
歴史から学ぶ 魔女狩りといじめの構造の類似点
~発生とエスカレートのメカニズム~
日本ではなぜドイツと比べて手工業分野の職業教育への配慮が薄いのか
~手工業の再評価に向けて~
国と地方の関係を考える ふるさと納税制度のあるべき姿
~制度に対する自治体の評価をもとに考える~
福島原発事故の復興政策にはどのような問題があったか
~仮設住宅の無償提供終了から考える~
過疎地域の教育を受ける権利
~小・中学校の統廃合から考える~
地域にとっての図書館とは
~民間委託による運営を例に考える~
コミュニティーを考える にぎわう近隣型商店街の特徴
~運営方法から考える~
子どもの「孤食」を改善するために
~期待できない家庭の食卓に向けた解決策~
川口市において行うべき空き家対策
貧困を考える 低学歴者が直面する困難をどう支援するか
~教育困難校に焦点を当てて考える~
生活保護制度対象者の捕捉率を上げるには
~潜在的困窮者へのアウトリーチ支援の充実から考える~
ひとり親家庭に対する支援はどうあるべきか
制度の改善を提言する 奨学金利用者の現状
~奨学金制度を再構築し返済で苦しむ利用者を減らすためには何をするべきか~
日本の所得再分配の現状と課題
~税制による現役世代の格差緩和に向けての検討~
高齢受刑者に対する特別調整対象者の拡大
公判前整理手続における証拠開示に対する提言
~被告人防御の充実化の観点から~
報道被害者を救うにはどのような制度が必要か
日本が人道的な難民認定を行うためには
~入管政策と多文化共生から考える~

 

☆アンケートより(一部、抜粋)☆

  • 一学期の章立て発表会にも参加しましたが、あれから半年が経ち、皆さんそれぞれのテーマについて探求を重ねて結論に辿り着くまで相当な努力があった事と思います。
    獨協コースでの貴重な経験を、ぜひ大学生活にも活かして充実した4年間にしてほしいと願います。(保護者)
  • 何度もやり直しを続けながらも、あきらめずに取り組んできたことがよくわかる。自信が身についていることが顔や態度からよく表れている。とても感心しました。(保護者)
  • 生徒一人ひとりが自分の言葉で発表しているのが印象的でした。いろいろなテーマがあり、興味深く聞かせていただきました。ためになり、楽しかったので、最初から最後まで聞かせてもらいました。(保護者)
  • 問題意識と結論をはっきりたて説明することでスピーチが格段と分かりやすくなることを学びました。自分のテーマを考えるうえで参考になりました。(在校生)
  • 論文も書くためにフィールドワークも行い、大量の知識を身につけていることが分かった。これから論文を書くにあたって書籍や新聞などからたくさんの情報を集めて、多角的に問題を考えていきたい(在校生)
  • 先輩たちが積み上げてきた努力が発表会を通じて感じられました。自分たちへのアドバイスを聞けたことにより、これから大変になる1年間を諦めないで努力をし続けようと思いました。(在校生)

学園祭(ギリシア悲劇公演)に大勢にご来場いただき、ありがとうございました。

獨協コースが2008年に設置されて以来、学園祭の機会を利用し古代劇の上演を続けてきました。本年度は、古代ギリシア三大悲劇作家の一人であるエウリピデス作『王女メディア』に取り組みました。2013年度以来、2度目の挑戦となります。
6月中旬から、クラス内運営委員を中心にして作品の選定、キャスティングの決定といった準備を進めました。7月下旬からは発声など基礎練習を開始し、夏季休業中に稽古を本格化させ、直前の公開ゲネプロを経て学園祭公演(9月14、15日)当日を迎えました。
おいでいただいた多くの方々に喜んでいただける公演になったと思います。
本校を訪れて激励をしてくれた獨協コースOB/OG、演技指導をサポートしてくださった演劇部OB、そして支えてくださったすべての皆様に厚く御礼いたします。

獨協コース 過去の上演作品タイトル
年次 タイトル 作者
2019年 『王女メディア』 エウリピデス
2018年 『ペルシア人』 アイスキュロス
2017年 『平和』 アリストファネス
2016年 『オイディプス王』 ソフォクレス
2015年 『エレクトラ』 ソフォクレス
2014年 『アウリスのイフゲニア』 エウリピデス
2013年 『王女メディア』 エウリピデス
2012年 『マクベス』 シェークスピア
2011年 『ジュリアス=シーザー』 シェークスピア
2010年 『アンティゴネ』 ソフォクレス
2009年 『アンティゴネ』 ソフォクレス
2008年 『アンティゴネ』 ソフォクレス

法学部志望7名の「題目・章立て発表会」が開かれました。

7月17日(水)、本校図書館にて、大学法学部教員4名(法律学科:安部先生・山田先生 国際関係法学科:一之瀬先生 総合政策学科:島津先生)を前に、論文題目・章立て発表会が行われました。

 

この発表会には、高校教職員5名、経済学部志望生徒2名、ドイツ語学科志望生徒1名も参観しました。

5月の題目発表会に続いて、7名の志望生徒を2グループ(4名、3名)にわけ、大学教員2名ずつで指導にあたっていただきました。事前に大学に提出された論文企画書をもとになされた生徒発表を受け、大学教員による指導が細部に亘りなされます。

 

順調に進展している生徒、行き詰っている生徒と状況はそれぞれです。先生方は懸命に知恵を絞って、高校生に有効となる助言を、様々な角度から惜しみなく提供してくれました。

今回の指導は、夏季期間の論文執筆を前提にした指導です。生徒たちより回収した感想にも、「より具体的な指摘をいただけたので、執筆の際に生かしたい。」「濃い指導をいただけた。一つひとつのご指摘を整理し、執筆の際に論じる順序にはっきりとした意識を持ちたい。」「自分の章立てに足りないパーツを明確にしていただけた。」「章の構成について詳しいアドバイスをいただけて嬉しかった。」「脚注の場所に意味があるという基本的なことを教わった。」など、執筆を進めていくうえで実践的な助言を多くいただきました。

以下、法学部志望生徒たちから回収した感想を数点紹介します。

 

  • どの論文も、メリットとデメリットを徹底的に考え整理し、諸事例を客観的に分析できる考察力が必要であるとわかった。(法律学科志望)
  • この高校3年次に論文を書く意義を深く理解できた一日だった。(法律学科志望)
  • 自分のテーマの意義をしっかりと考えて、そのうえで文献を読み、知識を深め、情報を選択することの大切さがわかった。(経済学科志望)
  • 大学の先生に対して、主体的に質問することが大切であると感じた。(経済学科志望)
  • 企画書を進めている段階では自信をもっていたが、先生方の指摘を受け、筋が十分に通っていないことが明らかになった。誰もが納得する理論を展開していきたい。(法律学科志望)

 
次回の指導は、秋の中間発表です。今後の大学教員による指導は、大学に舞台を移すことになります。

経済学部志望生徒(25名)の「論文題目・章立て公開報告会」が開かれました

7月3日(水)午後、本校小ホールにて、大学経済学部教員3名(経済学科:黒木先生、経営学科:鈴木先生、国際環境経済学科:大竹先生)を前に、論文題目・章立て報告会を行いました。
この企画は、7年前より、大学教員陣による高校生指導の一端を直接参観する機会として、保護者公開で行われています。

報告会では、生徒のプレゼンに対し、3名の大学教員より質問や助言がなされました。この時点での報告会の目的は、数か月の調査を経た生徒たちそれぞれの問題意識や論文の方向性を、しっかりと固めるところにあります。
午後2時5分に開始した報告会は、10分休憩一回を挟んで、午後6時50分まで続きました。25人の進行状況が、275分間に亘り真剣に検討されたことで、指導内容の全体が生徒全員に共有されました。

長時間に亘った指導に対し、「ちっとも眠くならなかった。」「意味のある時間を過ごした。」という生徒たちの感想を回収できました。生徒たちに少しずつ、学びの体力がついてきたようです。
こうした濃密な学びの場は、学校教育現場では稀有であり、獨協コースの魅力の一つといえます。

今回の報告を受け、土台と方向性が固まった生徒たちから、いよいよ執筆が開始されます。文献調査、実地調査、ヒアリング調査、徹底した多角的考察を伴いながら、夏季休業も有効に使いつつ、書き進めてほしいところです。執筆途上での高大教員の相談態勢の準備もあります。
2学期からは大学に報告の舞台を移します。執筆に向け、船出です!
 

以下、今回の報告会後に一部生徒より回収した一言感想を掲載します。法学部志望生徒7名も参観していたため、法学部志望生徒による感想も数点あります。

 

  • 論文の方向性に幾つかの可能性があることに気づかせてもらった。今何を考え、どの方向性に進めばよいかを理解でき、ホッとしました。(経営学科志望)
  • 全員に対するアドバイスが具体的で丁寧でありがたいと感じました。自分自身、テーマに対する考えが浅すぎると反省しました。(経営学科志望)
  • 前回の発表よりも緊張感が減り、聞きたいことを尋ねられたのがよかったです。いただいたアドバイスが難しい問題を孕んでいて、どのように生かすか少し不安です。(経済学科志望)
  • 先生方からの基本的な質問に答えられず、自分はまだ論文の方向性を定めることが出来ていないことが分かった。今はまだ情報を並べただけになっているのだと自覚した。今以上に、文献、データにあたり、知識をつける必要がある。(経済学科志望)
  • 法学部は7月17日に報告会を控えている。報告会を前に、大学の先生からの質問事項をあらかじめ想定しておきたい。そうした準備が、有効なアドバイスを頂けることにつながると考えた。(法律学科志望)
  • 自分の中では満足していた企画書が、大学の先生方から見ると本当にボロボロだった。悔しいが、気を取り直して頑張っていきたい。(経済学科志望)
  • 皆、大学の諸先生方にうまく話せるかと当初不安がっていた。実際は、各々が深めた内容を、しっかりと伝えることが出来ていたように感じた。(総合政策学科志望)
  • 非常に幅広いテーマ(税制、化粧、高齢者、終身雇用、生産性、事業継承・・・・・)のどれに対しても、的確な意見を言える大学の先生方がすごい。生徒側も、こうした報告会を通して「プレゼン力」がつきそう。(法学部志望学科未定)

外国語学部ドイツ語学科、および法学部三学科(法律、国際関係法、総合政策)による論文指導が行われました。

 5月22日(水)の午後、外国語学部ドイツ語学科(柿沼先生)による論文指導が行われました。(於:本校応接室)
ご指導には高校教員4名も同席しました。


 柿沼先生による指導は、ドイツ語学科志望生徒2名より事前に提出されていた概要書をもとに、質疑応答を伴いつつじっくりとなされました。

指導を受けた生徒たちにとって、実に有意義な経験となったようです。翌日生徒より回収された感想アンケートには、「…丁寧に的確な指摘やアドバイスをいただけることはとても有難いと思ったと共に、もっとテーマについて知りたい、考えたいという気持ちが強まった。」「お話を聞きながらメモを取るのが大変だった。様々な視点からの意見がいただけてとても参考になった。」とあったように、濃く深い指導が惜しみなく生徒たちに提供されていました。

生徒たちの現段階での興味・関心の中心は、「魔女」、「技術継承方法の日独の違い」とそれぞれです。生徒たちは、研究対象に対する基礎調査を進めることの大切さをあらためて実感したようです。

生徒たちのアンケートにも「もっとテーマの基礎的なところから細かく見ていく必要があると思った。」「ご指摘いただいた諸点を改善し、もっとテーマを深めていこうと思った。」といった感想を見ることができます。大いに期待したいところです。

 

次回の指導は7月初旬が予定されています。ドイツ語学科の今後の指導は、舞台を大学キャンパスに移し、より本格化していきます。

生徒たちは当初、大変に緊張していたようですが、いざ指導が開始されると、先生方の熱心で温かな語りかけにすっかり安心し、休憩時間なしで、あっという間の130分を堪能したようです。


以下、法学部志望生徒4名、及び参観した経済学部生徒3名から回収した感想です。

  • 先生方と話しやすく、気持ちも楽になった。自分の論文の筋道もはっきりしてきたように思う。また指導をいただける日が楽しみです。(法律学科志望)
  • 自分が話しているときは緊張したけれど、自分の概要に対して様々な問題を指摘していただいて、その内容を楽しめた。こんなに丁寧にお話をしていただいたので、それらをなるべく自分のものにしたい!(法律学科志望)
  • 話す前はとてもドキドキしていた。テーマ設定で行き詰っていたが、ご指摘が的確で道が少し見えた。心の底から今日聞けて良かったと思う。お話が上手でちょっと楽しかった。(志望学科は悩み中)
  • すごく緊張した。話したいことが話せなかったので次回頑張ります。曖昧な点を丁寧な説明で補っていただいたので方向性が見えてきました。(総合政策学科志望)
  • どの学部も多くの本を読み様々な意見を取り入れ反映させることが重要だと学べた。自分の立ち位置とは異なった場所から検討することの重要性も分かった。(経済学科志望)
  • 過去の事例、現状の双方を深く調べ上げ、比較対照して検討することの有効性を理解できた。(経済学科志望)

 
次回の指導は7月になります。より踏み込んだ指導になりますので、生徒たちの準備もますます本格化していきます。

経済学部教員3名による論文指導が行われました。(於:本校小ホール)

獨協コースは、生徒が持つそれぞれの関心をとことん追求し、論文にまとめ上げることで大学入学を実現する高大連携教育コースです。高校3年次に設定されており、本年度(12期生)は34名が本コースを選択しました。
GW明けの5月15日(水)、経済学部より3名の教員陣(経済学科 黒木先生、経営学科 鈴木先生、国際環境経済学科 大竹先生)による経済学部志望生徒たちに対する論文指導が行われました。

論文指導は、生徒たちの発表内容に対し大学教員陣から質疑応答の上でのアドバイスがなされるという形をとりました。7分休憩1回をはさみ3時間半に及ぶ指導でした。今後、論文が徐々に形になってくるにつれ、さらに長い時間をかけた指導となります。
生徒たちは大学教員のアドバイスを聞き漏らすまいと必死にメモを取っていました。7月に予定される次回の指導に向け、自身のテーマに対する問題意識をますます深め、文献調査(読書)、考察を充実させることが期待されます。

指導を受けた25名の生徒たちのうち3名、その様子を参観した法学部志望生徒たち2名、計5名の声を拾ってみました。以下で紹介します。

  • 一人ひとり丁寧にアドバイスや論文作成にあたっての注意事項を聞けた。こういう機会でないと聞けないと改めて感じた。自分と似たテーマの人に対する指導や、似ていない人に対する指導からも、参考になる考え方ややるべきことが分かった。(経済学科志望)
     
  • このままの自分の状況では難しいと思った。常に改善をしていく気持ちで頑張りたい。先生方のアドバイスをそのまますべてを取り入れるのではなく、活用できそうなところを取り入れて今後の役に立てたい。(経営学科志望)
     
  • 他の人たちへの指導内容も参考になった。テーマの掘り下げ方、絞り方についておっしゃっていた内容が参考になった。うまくまとまらない自分の質問にも丁寧にご指導してくださり、今後のテーマの方向性がわかった。少しでも進めていきたい。(経済学科志望)
     
  • 論文というものは一筋縄ではいかないと改めて感じさせられた。1つの問題を様々な視点から見ていかないと論文は完成できないと思った。視野を広く持ち、様々な知識を吸収していき発信していけるようにしていきたい。(法律学科志望)
     
  • 自分たちが概要で書いた内容についての知識が少なすぎていたため、もっと下調べをしなければいけないと感じた。全体的に「概要を書くためにテーマを決める」という生徒の考えが多く、大学の先生方と自分たちに違いが生まれていたと感じた。(法律学科志望)

2週間を経過して(アンケート回答報告)

獨協コースは、論文作成と読書ノート作成を条件に大学入学が保証される高大連携教育課程です。
受験勉強ではなかなか得られない、読書力や問題発見解決能力を身につけることを目標にしています。討論やプレゼンを柱とする授業も幾つも設定されています。

論文、読書ノート作成のため、高2の冬から様々な準備が開始されてきたところですが、4月の正式スタートから2週間を経たところで、男女各3名に率直なアンケートにこたえてもらいました(4月24日)。

回答からは、読書ノート作成と併行し論文テーマを見出し立ち上げることの大変さが伝わってきます。例えば、「本を読むことにまだ慣れていないため、課題図書とテーマ関連図書の両立が難しい」、「テーマが決まらなくて…不安」、「読書ノートと論文テーマ探しのための読書を同時並行でやるのはとても体力を使う。寝不足で体調を崩さないように気を付けないといけないと思う」、「受験勉強の方が楽だと思う。」、などの声を拾うことができました。

論文はテーマさえ固まれば半分は終わったも同然、とよくいわれます。つまり、テーマ決めこそが最大の難関ということです。ここで踏ん張って、周囲を納得させられるテーマを掴んでほしいと思います。

実際、生徒たちの様子はなかなか前向きのようです。アンケート回答にも、「クラスメートはみな明るい」というものがありました。
さらに生徒たちの声を拾ってみましょう。
「特殊な授業が多くて楽しい。」、「受験の方が楽だとすでに思ったこともあるが、面白い部分もたくさんある。やりがいがある。」、「覚悟していたので、思っていたより大変と感じることはなかったです(でも、すごく大変です)。」、「これから1年間かけて弱い自分を変えられればいいと思っている。」

たくさんの文献調査、調査結果の検討を経れば、必ず各々の持ち味を引き出せるようなテーマに出会えるはずです。GW明けには、大学教員陣が来校し直接の指導が行われます。生徒たちの努力が今後どのように実を結ぶか、楽しみです。

高校パンフレット作製(6月完成予定)のため、一之瀬教授(国際関係法学科)と獨協コース卒業生とコース運営委員長との鼎談が獨協大学で行われました(2019年4月12日)。

彼は、中学生時代に獨協コースの存在を知り、「大学や社会で本当に生きてくる学び」を身につけたいと考え獨協埼玉高校入学を決め、獨協コースでの1年間を経てこの4月に法学部法律学科に入学した学生です。
高校3年時に執筆した論文(『著作者の権利と利用者の自由 ~著作権法における一般規定導入に対する議論を目指して~』)は、審査に当たった法学部教員陣により優秀であるとの評価を受けました。一之瀬教授は、彼の指導に当たった法学部教員メンバーのお一人です。

鼎談から以下抜粋した彼の発言からは、「自分のテーマ」を掴めた喜びが伝わってきます。

 

  • 興味が向く研究対象のためには頑張れる自分であることを自覚していた。本当に、とことん頑張れた。最初の興味は、マンガの違法サイト問題であった。論文に関係する書籍として、40冊以上は読んだ。
  • 自分の論文テーマ、内容をめぐってたくさんの会話を指導教員、大学の先生方、クラスメートと交わす。それらの会話が本当に重要だった。会話の中で、自分が一番伝えたいものが見えてきた、テーマの核心部分が絞られてきた。
  • 自分にとっての最大の成果は、「自分のテーマ」に出会えたところだ。大学で学び続けたいことが明確になった。一生追い続けられるテーマだと思っている。。 
  • 大学で評判の良い授業にゲスト講師(テレビ局プロデューサー)として招かれた方の報告が、自分の問題意識と完全に合致した。獨協コースでの経験を活かし積極的に質問したところ、自分が知りたいことが分かった上に、授業全体が盛り上がった。講師の方からは、「論文で追及したことを、実際にアメリカにわたり君自身の目で確認するといい」と伝えられた。そこで、今、アメリカ社会を実見し、自分の研究成果をさらに考察したいと思っている。

2019年(第12期)獨協コース34名が大学で最初の指導を受けました。

本日4月8日、2019年度(第12期)34名の正式スタートです。
始業式後には、百合校長先生にHR教室に足を運んでいただき、激励の言葉をいただきました。

こうした機会は、前校長の柳町先生以来の恒例となっています。

昼前には大学バスにのって獨協大学に向かいます。
大学図書館にて、教務部長の浅山教授(言語文化)をはじめ、コースを担当する大学の諸先生と面会し、最初のガイダンスをいただきました。

本日より大学図書館の活用が可能になります。
そのためのガイダンスも、大学図書館司書さんよりうけました。学びのために積極的な大学資産の活用が望まれます。

2019年度(第12期獨協コース)、 34名、いよいよ本格始動

獨協コースは、論文作成・読書ノート作成を柱に据えた高大連携教育プログラムです。2年次の冬から少しずつ準備が始まっています。

3月5日は、図書館に集まり、卒業式間近の2018年度3年生の4名から、様々なアドヴァイスを受ける機会を設けました。
4名の3年生の語りの共通点は、テーマ設定の重要性です。冬から春にかけての時期にしっかりと読書し、世の中を見据え、深く考察しないと、なかなかいいテーマを立ち上げることができません。
先輩たちの話を聞いた2年生たちは、この後、実際に出来上がったばかりの先輩たちの論文を自分で選択し読み込む時間を持ちました。

4月初旬には大学を訪問し、大学教員陣との初面会も予定されています。大学での学びをも貫く、真剣度の高いテーマを掴めることを願ってやみません。

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